相談例

「仕事が怖い」。こんなことを話していいんだ、から、私の一歩がはじまった。

次の仕事を早く見つけなければ…と焦るけど、就活のことを考えるだけで涙が出てしまう。そこで、キャリア面談と並行して、臨床心理士の面談を受けてみることに。

Hさん 20代後半 女性

10年働いていた職場を人間関係で辞めてしまって、早く次の仕事を見つけなければと焦っていました。面談の中で求人票を一緒に見てもらったり、適性検査を受けたりしていましたが、焦るばかりで全然前に進めなくて、泣きたいわけじゃないのに仕事のことを考えると勝手に涙が出てくる。社会人なのに恥ずかしいことだと思っていました

そんなとき、担当のカウンセラーから「一度心の相談をしてみる?」と言われて、臨床心理士の人と会うことになりました。はじめは何を話していいかわからなかったけど、「どんなことでも大丈夫」と言ってもらったので、人に会うことが怖いとか、勇気が出なくて情けない気持ちになるとか、とにかく今の思いを話してみました。それから、前の職場ではキツイ言われ方をすることが多くて、怖い思いをしたことも話しました。そうすると、心理士の人から「10年よくがんばったね。今は少し休んで、次の仕事は焦らずゆっくり探していこう」と言われました。

それまでの私は、自分が甘えているのだと思っていました。みんなは辛くてもがんばって仕事を続けているのに、自分は何て情けなくてダメなんだろう…そんな風に思っていたのが、救われた気がしました。サポステは就職のための支援機関だから、就職に向けた話しかしてはいけないと思っていて、こんな話をしちゃってどうしようと内心すごくドキドキしていたんです。だけど、本当に話してよかった。サポステでは定期的に心理カウンセリングを受けていて、色々なことを聞いてもらっています。来たばかりのころは毎日泣いてしまっていたけれど、今は泣くことはほとんどありません。

少しずつ元気になっていって、求人の検索も再開しました。まだ社会に出ることへの怖さはありますが、キャリアカウンセリングと心理カウンセリングの両方を受けて、就活に向けて自分のペースでがんばる勇気が持てました。

(実際の利用者の声をもとに、個人を特定されないよう一部改変しています)