働くことのそうだんじょ

 
会社紹介の書類だけではわからない多くのことが、現場で働くことで見えてきます。清水さんは、サポートステーション(以下、サポステ)の就労体験をきっかけに、金属部品などの素材となる地金を製造している株式会社イクチに就職しました。

採用活動のひとつとしてサポステを利用
高い技術力を持つ一方、採用課題も抱える中小企業

「今の世の中、ネットを開けばブラック企業のことがいっぱい出てきて、学生の頃は自分が働けるか不安でした。大学卒業後に就職した会社は、勤務時間が9時~21時と長いうえに夜勤もあり、休みも少なくて続きませんでした」と沈んだ口調で語ります。しばらく働かずにいたところ、知人が、サポステの企業交流会に誘ってくれました。

企業交流会とは、就労体験を通して積極的に若者を採用したいと考える企業と、求職中のサポステ利用者が気軽に出会えるイベントです。
「できれば働かずに生きていきたいと思う性格なんですが(笑)。でも、生活のためにはお金がいりますよね。僕の場合、生きるために働くという感じ。すぐに就職する気はなかったのですが、せっかく誘ってもらったので話だけでも聞いてみようぐらいの軽い気持ちで参加しました」

そこで出会ったのが、イクチでした。働くことに消極的だった清水さんでしたが、まずはイクチで就労体験をしてみることに。数ある会社の中でイクチを選んだのは、「採用になった場合の雇用条件が、自分の理想とマッチしていたから」といいます。
「事前に確認していた資料では休みは98日でしたが、企業交流会で『休みは、社員がチームとなって仕事をがんばった結果増えていくのがうちの社風。前年は120日以上休みがあった』と聞きました。普通は逆ですよね。実際に働くと、聞いていたより労働時間が長くて休みが少ない会社が多い中、とても印象がよかったんです」

求人票ではわからない会社のリアルが、就労体験では見えてくる
働く上での疑問を全部なくそう

就労体験は2日間と短めだったため、作業は製品を梱包してトラックに積む程度でしたが、「工場内で1日の仕事の流れを自分の目で見て、会社の雰囲気を肌で感じることができてよかった」と言います。
「きつい・危険・きたないの3K職場」と事前に社長から聞いていましたが、「イクチは作業に追いたてられることなく、適度に休憩もあり、僕は3Kと思いませんでした。みんなで1本8kgの地金をトラックに積み込む力仕事がありますが、それを乗り越えられれば大丈夫」と清水さん。 「とくにいいと思ったのが人間関係ですね。社員は40~50歳代で、自分とは年齢差がありましたが、みんなフレンドリー。炉で金属を溶かす仕事は危険と隣合わせで、真剣にのぞんでいますが、空き時間は朝からしょうもない話で盛り上がったり(笑)、終業後は社内の大浴場に一緒に入ったり、高校生のように打ち解けられる社風が気に入りました。仕事の手が空いている人が積極的に他の人を手伝い、助け合って仕事をしているのもとてもいいと思います」
「前職の会社でも就労体験をして内定をいただいたのですが、実は内心自分には合わない気がしていたんです。でも、まわりの人たちに『内定おめでとう!』と言ってもらえ、僕も仕事へ行けば変わるんじゃないかと期待してそのまま就職を決めてしまいました。けれども案の定、早々に辞めることになりました。

僕がこれからサポステを利用しようと考えている人に伝えられることは、就労体験では、会社やサポステの人に疑問点や悩みを相談して全部解消し、自分が納得できてから就職を決めたほうがいいと思う、ということかな。」
生きるために働き始めた会社で、やりがいや将来の夢を見つけた

生きるために働き始めた清水さんですが、ひとりで任される仕事が増えるにつれ先輩が厳しくなる一方、うまく地金ができた時にうれしさも感じるように。「先輩のように、うまく・早く・キレイに作れるようになりたい」とはにかみます。また、台湾高速鉄道に使われている部品など、さまざまなところで自社の地金が使われることを知り、自分の仕事が社会の役に立っていると感じるようになったそうです。
「働くことに今でも不安はたくさんありますが、ここで仕事をしながら技術を身につけ、いつか工場長になるという野望も抱くようになりましたよ」と笑顔をこぼします。

今、自分が働いているイメージがわかなかったり、一歩を踏み出すことに戸惑っていても大丈夫。「サポステの就労体験はおすすめです」と、サポステの利用を考えている方にむけてエールを送ってくれた清水さん。相談してみること、就労体験を利用してみること…さまざまな一歩が、見える景色を変えてくれるはずです。

01
「来てくれてありがとう。」
そんな気持ちで待ってます。
大阪府地域若者サポートステーションスタッフ
カウンセラー 森本
就労体験コーディネーター 上田
02
求人票ではわからないリアルが
就労体験では見えてくる。
株式会社イクチ
製造スタッフ 清水さん
03
隠し事をしても続かない。
長く働いてもらえるかが大事。
株式会社イクチ
代表取締役社長 生地 孝さん
お気軽にお問い合わせください。06-4794-9200