相談例

逃げ癖のある自分。でももう逃げたくない。

丁寧に話を聞いてもらえて、親身に接してくれたおかげで 僕は最後まで頑張れた。

Dさん 20代後半 男性

これまで何度か外に踏み出そうとして、何度も逃げ出してきました。中学校、高校は不登校気味。自分の殻にこもって周囲と関わろうとしませんでした。国語の先生になりたくて大学に行きましたが、また辛いことから逃げ出して中退してしまいました。それから7年ひきこもり生活。

そんな自分を恥ずかしいと感じ、逃げ癖のある自分を律したい、社会に適応していかないといけない、その為には逃げ出さない環境を作らないといけない。そう思ってサポステに来所しました。

面談では、今の自分に何が必要か考え、その上での困りごとを相談しました。そして、ボランティアやセミナーといった楽しい取り組みにも参加しました。それまでは話すことが苦手で上手く言葉が出なかったのですが、そういった場でコミュニケーションを楽しむことによって、次第に言葉が出てくるようになりました。

面接での答え方や、話すときの間の取り方など、アドバイスしてもらったことを念頭に置き、改善できるように意識しました。職員の方が一緒に考えてくれるので自ら課題設定ができたと思います。そうして、課題を少しずつクリアし、ついにはアルバイトが決定。職員の方が親身になって接してくれたおかげで、最後まで頑張り「逃げ癖」を乗り越えることができました。

人生初めてのアルバイト。上手くやっていけるか不安でしたが、サポステでは定着支援も行っているので、引き続き相談することにしました。時間のかかる仕事をもっと効率よくこなすには、どうしたらいいのかと悩んでいた時もサポステで話を聞いてもらい、解決策を一緒に考えてくれました。

今では職場で必要とされる人材になるまで成長し、任せてもらえる仕事も増え、周りから意見も求められるようになりました。コミュニケーションが苦手だった僕が、今ではお客さんと関わりながら仕事をしています。友人もでき、冗談を飛ばせるようにもなりました。

一歩踏み出すことによって、僕はこんなにも変わる事ができました。その背中を押してくれたり支えてくれたのがサポステです。今はアルバイトをしながら正社員を目指し、活動しています。

(実際の利用者の声をもとに、個人を特定されないよう一部改変しています)